夏目漱石 『こころ』

わたしの１０００円札のイメージは、未だにこの人。
あまりにも有名すぎる文豪・夏目漱石。

でも恥ずかしながら読んだ本と言えば、
中学の国語の時間に毎回、先生が授業が始まって５分くらい読み聞かせてくれた『坊ちゃん』くらい。

今回、『こころ』をじっくり読んでみました。

主人公が出会った男(主人公は先生と呼ぶ)に自然と心を惹かれていく。
先生と過ごす中で、自分について見つめ直す物語。
主人公と先生の生活を描いた「先生と私」、主人公が帰省して家族と過ごす「両親と私」、先生から主人公への手紙を書いた「先生と遺書」の三章からなっています。

主人公は先生の不思議な透明感や自由な雰囲気に惹かれたと思っていました。
でも、最終章の告白を読んでみると、先生には壮絶な過去があり、
実は経験から培って完成した人間味に惹かれたのではと感じました。

若干取っつきにくい印象のある作品かもしれません。
でも、いろいろ考えさせられる深い作品だと思います。

こころ (新潮文庫)

• 作者: 夏目 漱石
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2004/03
• メディア: ペーパーバック

タグ：本 こころ 夏目漱石

コメント 6

高校時代に授業で読んだ以来なので・・・・
久しぶりに読み直してみたくなりました！
by お茶屋 (2010-03-29 15:01) 

お茶屋さん、こんばんは

高校時代に読まれたことあるんですね☆
昨年あたりから文学作品を読むようにしていますが、
まだまだ読んだことのない作品が沢山です。

nice!ありがとうございます
by red_leaves_white_snow (2010-03-29 19:06) 

Ｈ　Ｋｏｓｕｇｅさん、こんばんは

こころは若干読みにくい感じもしますが、
非常に家族や友情、恋愛について考えさせられる作品です。

nice!ありがとうございます
by red_leaves_white_snow (2010-03-29 19:08) 

私も、確か感想文を書いた記憶があります。
この作品の感想文を書くのが、長期休みの宿題だったような・・・
みんな買って持っていたことを考えると、
一番売れている文学作品ですよね（＾＾）
by ぜろこ (2010-03-30 21:32) 

ぜろこさん、こんばんは

難しい作品で感想文書かれたんですね～
でも、みんさんに読んでもらいたい名作です☆

nice!ありがとうございます
by red_leaves_white_snow (2010-04-01 19:31) 

テンコさん、こんばんは

三章の「先生と遺書」は１００ページ近く、先生の遺書が書かれています。
重い内容ですが、いろいろ考えさせられました。

nice!ありがとうございます
by red_leaves_white_snow (2010-04-01 19:34)